WSOPへのカウントダウン4:H.O.R.S.E.

WSOPへのカウントダウン4:H.O.R.S.E. 0001

WSOPの歴史において、$10,000チャンピオンシップは、その年のトーナメントにおいてだけでなく、ポーカー界における成功の頂点である。1970年 WSOP開始以来、チャンピオンシップの勝者は"世界チャンピオン"のタイトルとともに多大な恩恵を受ける。たった30人しかその賞金を手に入れたものはいないのだ。しかしながら、2006年度において、世界最高のポーカープレーヤーに新しい基準が置かれるかもしれない。

ノーリミットホールデムは世界中でプレーされており、より多くのトーナメントがスケジュールに追加されている。実際、今日のトーナメントにおいて、伝統的なスタッドやオマハ、ラズ、ハイロー、などを除いて、多くがノーリミットホールデムで構成されている。Harrah'sが今年度のWSOPのスケジュールにおいて44のイベントをセッティングした時も、明らかにノーリミットホールデムトーナメントの優位性があった。

このことは、ポーカーコミュニティーには快く同意されなかった。ノーリミットホールデムのさらなる人気ついての、考え方の相違への怒りが、いくらかのプロプレーヤーから起こった。掲示板やチャットルーム、オンラインゲームやライブゲームにおける会話など様々なところで起こったのだ。これらの声を聞き、WSOPのディレクターJeffrey Pollackは、重大な変更を2006年度、早い段階に行った。

1月、Pollackはスケジュールに変更を加えた。そしてポーカーの歴史上、唯一のトーナメントを提供したのである。多くから寄せられた重要な議論の一つが、WSOPでのミックスゲームの欠如であった。そこで彼は、今年度H.O.R.S.E.を戻したのである(ミックスゲームは2004年を最後になくなっていた。)。また、参加費を前例のない$50,000と設定し、WSOPの36年の歴史の中で最も高額なものとしたのである。この変更は賞賛され、正しいものであるとされた。

それでは、このイベントはどういった意味を持つであろうか?

まず、H.O.R.S.E.がどういったものか説明する必要があるかもしれない。たとえば学校のバスケットボールコートに初めて入ったのと同じような人のためにも。H.O.R.S.E.は複数のゲームでプレーされ、各ゲームの頭文字で名づけられている(全てリミットで行われ、テキサスホールデム、オマハホールデム、ラズ、セブンカードスタッド、オマハそしてセブンカードの8オアベター、これはHi/Loとして知られている。)。

プレーされる各ゲームには設定された時間があり、ゲームが交替するとブラインドが上がり、そして交替されたゲームでプレーされる。もちろん、最後にすべてのチップを持った人が勝者である。このゲームは、今日のポーカーの技量を適正に測るものであると考えられる。

ファンやプレーヤーは、$50,000 H.O.R.S.E.は世界で最高のプレーヤーが参加するということは承知していることであろう。ごく普通のプレーヤーが他のイベント、もしくは$10000のイベント(もしくはサテライトにおいて)には出場することが考えられる一方で、あまりプレーヤーが参加しないであろう、かつ非常に闘争的なトーナメントに対して、Lexusと同じくらいの額を支払うという勇気を出して参加する者はそうはいまい。

つまり、一握りの非常に優れたプロプレーヤーだけ(もしくは資金に余裕のあるもの)がサメの群れの中へと突撃していくことができるということである。

7月12日に始まるH.O.R.S.E.において目にするのは、おそらく史上最高のプライズプールを争うポーカープレーの真髄であろう。たとえ7~80名のプレーヤーしか参加しなくとも、プライズプールは$3500000から$4000000くらいになるのだ。もし200人のプレーヤーが参加することになれば、プライズプールは$10000000である。優勝者はおそらくチャンピオンシップを除いては最高額となるであろう。お分かりの通り、このトーナメントはチャンピオンシップと匹敵するものになるということである。

このイベントは、チャンピオンシップよりもむしろ本当の"世界チャンピオン"を決定するものだという考えも少なからずある。複数のゲームをプレーするということが、その考えをもたらしているのだ。しかしながら、実際は、チャンピオンシップが最高のトーナメントとして考えられ、世界チャンピオンの称号を決定するということになるであろう。:一方、H.O.R.S.E.トーナメントは世界での最高のポーカープレーヤーが誰か、という問いへの答えを導き出してくれるであろう。

このミックスゲームのイベントにおいて、ファイナルテーブルに進むプレーヤーが決定されたときに変化が生じる。ファイナルテーブルがセットされると、アナウンスがあり、テレビ放送に向けてノーリミットホールデムとなるのだ。こんなことは普通起こらない処置である!これはあまり適切でない処置である。もしミックスゲームが、それまでレベルの高いプレーヤー達で複数のゲームによって戦いが繰り広げられた後なのに、テレビ番組の見易さのためになくなるのだとしたら、まさに適切ではない。こういう処置を取るよりも、ゲームの交替を続け、皆を魅了するイベントである勝者を決定し、プレーヤー達のスキルを試そうではないか。ノーリミットホールデムのみだけでなく様々なゲームがトーナメントの種目に戻ってくるということも考えられるのだ。

信じようとそうでなかろうとも、このトーナメントについては反論がある。反論を唱える人々は、このイベントは"エリート的な"イベントと呼び、チャンピオンシップに自分で参加費を出す必要がないようなプロプレーヤーに限られているというのである。それから"ブレスレットを購入するための"イベントとも呼ばれる。それは参加者の少ないトーナメントとなり、WSOPの初期のころと似たものとなり、WSOPの歴史でも特徴的なものとなるということからだ。

これらの意見は、ポーカープレーヤーであれば誰しもが気付くようなおかしなものである。トーナメントに参加し、相手を負かした時はいつでも、それに報いるのは技術の高いプレーであり、正しい決断、そしてもちろん1、2度の運の良さである。トーナメントの参加者が2人であろうと20000人であろうと、ポーカーにおいて勝つということは、大切なことであり、とりわけWSOPにおいては特別なものなのだ。

$50000 H.O.R.S.Eトーナメントが将来WSOPの参加費を高くするかもしれないが、今年リオで開かれるイベントを通し、このイベントが$10000チャンピオンシップと並んで、最も興奮するイベントとなることは間違いない。果たして、恒例のイベントとなるであろうか?それは時間と、WSOPの歴史だけが教えてくれるであろう。

次回の記事では、宝石というよりも未熟さから抜け出すということが報酬となるであろう、WSOPを通してのライブゲーム、サテライトトーナメント、それから"セカンドチャンス"イベントにおける“アクション”について見ていこう。

More Stories

どう思われますか?