ポーカービジネス:WSOPのJeffrey Pollack氏のインタビュー

ポーカービジネス:WSOPのJeffrey Pollack氏のインタビュー 0001

Jeffrey Pollack氏は現在に至るまでに面白い道を歩んできました。WSOPのコミッショナーである彼は、スポーツ産業がデジタル情報時代の幼児期から現在の800ポンドのゴリラに発達するまでを見てきました。

本来は政界出身ですが、Pollack氏は1994年にSports Business Dailyという新聞を設立しました。それはスポーツ業界がまさに評価を得るようになってきた時期の、最初の日刊の業界紙でした。NBAとNASCARを経て、Pollack氏は論理的であるが面白い場所-WSOPに至りました。

Pollack氏は去年、Harrah'sでSports and Entertainment Marketingの副社長に就任し、今年の1月に新しく作られたWSOPコミッショナーというタイトルに任命されました。私は最近Jeffreyと会い、彼がポーカービジネスで何を学んだか、また2006年のWSOPに私たちが何を期待できるのかについて話を伺いました。

John:WSOPのコミッショナーとして、NASCARのようにある意味引退した「古きよき時代の」スポーツを主流に乗せるという、あなたの最後の挑戦とかなり似た状況の挑戦をしているようですね。ポーカーとWSOPを表舞台に乗せるプロセスについてと、これまでのところあなたが目にしたり実際にやってきたことについて、話してください。

Jeffrey Pollack:私は、ポーカーがすでに文化的な主流の一部になっていると思います。商業的な主流の一部ではありません。NASCARは50年余りの間にこの国の大部分で非常に強固で情熱的で忠実な支持者を作り出しました。しかし、NASCARが成功したのはメディア権利が確かなものになってからのことで、マディソン街には別な方向から接近し始めました。

WSOPには、この素晴らしい豊かな37年の伝統と遺産があり、私はそれを心から尊重するし、また我々は賞賛すべきだと思います。しかし、そのような遺産と伝統にもかかわらず、マディソン街では新参者です。我々には今年までスポンサーがいませんでした。そして、今ようやく初めてのスポンサーについて発表する段階にあり、そして他の同様の準備もこのトーナメントの前には整うでしょう。

我々は我々自身を消費者製品会社と世界的なメディア会社に、NBAやNFLやNASCARに期待されるような方法で紹介しています。ですから、多くの類似点があるのです。今我々はNASCARのおよそ6年前のような状況にあって、かなり爆発的な成長段階に置かれていると思っています。そうは言っても、我々はNASCARやNFLのような人気を得るようにはならないでしょう。あれはまったく異なる獣のようなものです。ポーカーはスポーツ競技ではありません。非常に熱のこもった支持者がいます。それはスポーツファンがより伝統的なスポーツに加えて、好んで見る類のものです。

ですから、目の前には素晴らしい風景があるわけです。しかし私は、我々がスポーツとは異なっていることをよく知っています。なぜならここはラスベガスであり、ゲーム産業の一部であり、スポーツ競技ではないからです。それでも、その違いの価値を認め、受け入れたいと思っている多くの会社がきっとあるでしょう。そういう会社を見つけ、彼らがスポーツの世界に足を踏み入れることができる有意義な機会を作り出すのが、私の仕事なのです。ではなぜスポーツ界に足を踏み入れることが重要なのでしょうか。それは(メディアへの)露出と(ビジネスの)成長が関わってくるからです。私がWSOPを発展させるのに使っているシナリオは、NBA、NASCAR、NHLそしてNFLによって使われるシナリオまさにそのものです。スポーツマネージメントは、非常に特殊化したビジネスであり専門職です。私は、それをかなりよく知っています。私のチームもそれを非常によくわかっていて、我々は過去30年間に証明され、検証された原理を応用しています。それらの原理の基盤には、他の全てをさしおいても、競争が行われるフィールドで今まさに何が起こっているかを正しく理解する必要があることを認識することを含みます。

そして、私にとってそれは、我々が確実に屈指のプレーヤー関係と顧客サービスを持ち、また確実に最良のトーナメント構造を持つということを意味します。新しい H.O.R.S.E. イベントの導入は、冒頭陳述で我々の側が、トーナメントの構造を整備することを恐れないだろうと宣言するものでした。私の感じでは、トーナメント構造に本当に批評的な目が向けられた事が今までありませんでした。あるいは少なくとも、過去37年間にわたって十分と言えるほどではありませんでした。これは見解ではなく、単に事実です。我々は少し違う方法でここまでやってきているのです。

H.O.R.S.EのイベントはWSOPをもう少し刺激的に、もう少し面白くしようという最初の試みです。次の5年間にわたって、さらに整備を進めるでしょう。

競技場で起こっていることを正しく理解するようになれば、次はメディアパートナーを引き付けに行く段階になります。我々はちょうどテレビとの複数年契約を発表したばかりで、AOLとの契約はかなり進行中です。さらに、世界最大のモバイルコンテンツプロバイダのひとつ、Glu Mobileとも取引があります。

このように、我々は他のどのスポーツとも等しく、放送網や新しいメディアビジネスと提携しつつあります。なぜなら開催地での登録人数と視聴率の両方において、できる限り大勢の視聴者を惹きつけたいと思うからです。そして、視聴には多くの形式があります。我々は1日24時間/週7日デジタル世界に住んでいます。ここでのスポーツ消費習慣は非常に様々です。それでもメディアへの露出があれば、ビジネスは成長するのです。それはスポンサー、ライセンス、国際的な成長、そしてプレーヤー自身の新しいビジネスチャンスを含みます。

John:あなたご自身のバックグラウンドについて、またどのようにしてこの仕事をするようになったのか、少し話をしていただけないでしょうか。

Jeffrey:私には伝統的なビジネス界のバックグランドはまったくありません。私は政治コンサルタントとしてキャリアを始めました。ですから私の世界観は戦略的思考に基礎を置かれます。抽象概念以上の何ものでもない考えを持つことができ、そしてそれに生命を吹き込んでやること。政治的キャンペーンというのは、始まりは抽象概念に過ぎません。私の専門は、今までなされたことのないことをすることです。

私がthe Sports Business Dailyを始めた時、私はスポーツのことも出版についても何も知らず、ビジネスを運営したこともありませんでしたが、政治的キャンペーンを行なった経験がありました。それは抽象概念、つまりビジネスのためのコンセプトをとりあげ、そしてそれに生命を吹き込むことでした。NBAに行った時、私は団体交渉について何も知りませんでしたし、彼らも団体交渉の間にコミュニケーションコンサルタントを持っていたことがありませんでした。ですからそれは完全に地図に載っていない領域でした。私がNASCARに行ったとき、彼らの放送と新しいメディアグループができたばかりの時でした。彼らはちょうど彼らのメディア権利を強固にしたところで、これも完全に地図に載っていない領域でした。

率直に言って、WSOPは私にとって次なる論理的なステップでした。 なぜならそれはこの素晴らしい37年のスタート地点ですから。それはビジネス的見地からすると抽象概念です。グローバルブランドという視点で言えば未だに大いに抽象概念です。我々は最も有名で最も大きくて最もリッチな、37年の歴史という世界的に知られているすばらしいスタートを持っています。しかし、全ては故意の努力も、ビジネス的あるいはブランド的観点からの戦略もないままに起こったことです。ですから、これはまだ抽象概念の範疇であり、それこそ私の得意とするところです。まだ手つかずの白紙の状態を私に見せてくれれば、私がそれを進めますよ。それが、我々のやっていることです。

John:それでは、あなたの意見ではこの36年間でこういったことを前進させたのはプロダクトだけですか。

Jeffrey:それはプロダクトと神秘性と歴史だろうと思います。私はWSOPを現地点まで導いてきたものが十分に賞賛されていないと思います。そしてそれはHarrah’sの獲得(参入?)までさかのぼります。最初のトーナメントからずっとそうなのです。カラフルで個性豊かで、ラスベガスは最高の状態でもあり、最悪の状態でもあるのです。

私は我々の過去のチャンピオンの面々、前回のトーナメントからブレスレットを引き継ぐ人々を祝うために、さらに多くのことをしたいと思っています。

我々がデジタルの未来に突入していますが、我々の過去も、歴史も、我々のDNAも共に引き連れて行きたいと思っています。なぜなら、それが我々の他に負けないメリットであり、それが我々をこんなに特別なものにしているのだと思うからです。

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明日のインタビューPart2では、今年とさらにその先のWSOPから何が期待できるかについてJeffreyにお話を伺います。

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