ポットリミット達人、Billy Duarte逝く

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ポットリミットの達人、Billy Duarteが癌のため、23日月曜日亡くなった。

"Boston"の名で知られた彼は、狩猟犬グレイハウンドのブリーダーからポーカープレイヤーへ転向した。主にハイステークのポットリミットをキャッシュゲームでプレイし、その名を馳せていた。

アメリカ、ボストンに生まれ、ボストンで育ったBilly。政府関係の仕事に従事し3年間CIAで働く経験も持つ。名門ハーバード大学で学び、明るい未来を夢見てギャンブル産業に身を投じていった。17年前、カナダに家を構える傍ら、アメリカのコロラドに移り住む。夫婦生活を44年間ともにした最愛の妻Lorraineが2000年にこの世を去るが、二人で7人の子息を育てた。

Billyは、比較的日本でも馴染みの深い、ドローポーカー(配られたカードを交換するルール)から始めたが、即ノーリミット、ポットリミットゲームにのめり込む。生前、ポットリミットゲームは、ポーカーの中で最も奥の深いゲームと彼は感じていた。近年の若いプレイヤーの活躍、コンピューターでシステム管理されているオンラインゲームの人気には常々驚いていた。長きに渡ってプレイし続けるプロと新興の若い世代のプロとの力の差がさほどないところから感じたことなのだろう。

彼は生涯を通じて、ポーカーに身を捧げ、研究し続け、真剣に取り組んだ。WSOPで2度のブレスレット獲得経験を持つScott Fischmanが、将来どんなプレイヤーになりたいですか?と聞かれ、"Billy Duarteのようになりたい。"とコメントされたことは思い出深い。

Billyは、数年前Lyme Diseaseと契約し、ライブトーナメントに参加するようになった。ヘビースモーカーだったBilly。療養中にニコチンへの依存から完全に抜け出た。そして今年のWSOPでは2イベントで決勝テーブルにその姿を現した。

今月の12日、ラスベガスのホテル、べラージオで開催されたシニアイベントに参加したBilly。病魔に襲われていた彼は、自分の短い先を察知していた。そしてラストチャンスに賭けていた。何よりも自分が愛したポーカーでのラストチャンスに。

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