Inside the Poker Tour – 63 – More on Vos

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時に何を言っても人を怒らせることがある。ここで誤解を解かせて欲しい。前回のコラムで、Mark VosとJesus Fergusonのハンドを分析したが、Vosが素晴らしいプレーヤーであること、'若き大物'の一人であることは私も知っている。彼のプレーや決断を非難しようとしていたわけではない。前回の趣旨は、一つ一つのハンドやシチュエーションを様々な視点で見てみることを提案することだった。しかし、大切な情報が足りなかったことと"そこにいなければならない"という意見によって怒りを買ってしまったようだ。思い返してみると、一番いい例ではなかったのだろうが、そのときはあるEメールと、適切な情報はないにしても、あの疑惑の手札に興味をそそられた。Markは彼の言う通りKhJhを、Chris Fergusonはゲームの後Markに、私には数ヶ月後教えたように、AAを持っていた、と私は信じている。

また、Markはベット[Chris Fergusonのハンドで]は正確な情報を得るのに適切なサイズだったと信じている。それに関して私は"そこにいなければならない"こととぴったり合うと思う。私が言おうとしていたのは、そのハンドを小さくプレーするか大きくプレーするかしなければならず、もし中立の立場であったら、自分の立場が正確に分かるわけではないため、ずっと弱い立場にある、ということである。私は今でもそう信じている。あるハンドに対しての攻略に関わらず、自分の感情や読みに頼って小さく出るか大きく出るか変わる。あの場にいたMarkがあの時に正しい決断をするための十分な情報があったのならば、言うことはあまりない。

もちろん、Jesusもまたチップを100,000近く持っていたと信じているし、時が経つにつれ、重大なことであるとは思うが、スタックサイズの実際のマッチアップを知り得るチャンスは薄れてくる。それが重大だと言う理由-それなしではあり得た確率の計算ができないのである。

読者の多くは、計算が決断を押すことやエキゾティックに見えることがある、という私の信念を知っているだろう。そしてこれはMarkが2006WSOP、Nam Leとのヘッズアップ時のハンドを説明するには最適だろう。Markは120万チップ、スペードのKS、対するNam Leは260万チップでQdJh。Namがボタンから70,000にレイズ、Markはコール。QsTs6sが出ると、Namは80,000ベット、Markは190,000のチェックレイズ、Namがコール。ターンはAd、Markが265,000ベットするとNamはコール。リバーは5sで、Markは300,000をベット、するとNamがオールイン。この時点で、Markは"どう思う?ここでフォールドするわけにはいかないだろう?100…200…トーナメント。コールする"。ここでMarkはチップリーダーとなり、そのまま勝利を勝ち取った。

もう一つ見てみよう。同じ2006WSOPのファイナルテーブルのMark Vosのハンド。このハンドは一度だけポーカールームで流されていたEPSONで見たもので、(またしても)間違った詳細を頭に入れてしまったかもしれない。残っていたプレーヤーは4人。MarkはリトルブラインドでJ6のオフスーツ。オープンされていないポット(結果的に30,000)、ビッグブラインドからA3スーツで90,000のレイズをされたMarkはすぐに(テレビが編集したのかもしれないが…)オールイン。K66が出て、Markが勝つことになる。ちなみにA3を持っていたのはDr. Thomas HuntⅢでその後まもなく飛び、4位に終わった。

実に興味深いハンドで、一見、Markは異常なほど攻撃的にプレーしたようにも見える。しかし、彼の読みがいいと考えれば、正しいプレーである。全ての場合において、ビッグブラインドはこのハンドで重大なミスを2つ犯している。一つは、まぁまぁだが最高のハンドではないのに、ビッグブラインドからコミットのないレイズをしたこと。その手札でフロップを見たかったのだろうが、ドアを開けたら締め出されたようなものだ。もう一つはコールの際の小さなミス。Markが持ち得たカードに対しては立派な負け犬になっただろう。最初のレイズがしっかりと考え、可能性を見据えたものであったのなら、Markのゲームをどう読もうが、次の大きなリレイズの際、諦めるべきであった。

ここでのポイントは、ノーリミットホールデムにおいて、レイズするときよりも、コールするときに強いハンドが必要、ということだ。ビッグブラインドは自分のアクションや結果を考えただろうか?実際のところ、確かではない。私はそこにいなかったのだから。おそらく十分見たのだろう、おそらく以前に何度もプレーしてきたシナリオだったのだろう。しかし、過去がどうであろうと、平凡な手札で自分のトーナメント人生にリスクをもたらしているのだ。ノーリミットではレイズするときよりもコールするときにいいハンドが必要なだけでなく、そこに辿り着くまでの時間全てが1度や2度のミスによって無駄になってしまうことを頭に入れておく必要がある。更に、ゴールドブレスレットを勝ち取るチャンスを投げ捨てるだけでなく、結果や大金によって劇的に格上げされるチャンスさえなくなってしまうのだ。受身のプレーを擁護しているわけではない。自分のアクションの結果を意識する必要性があることを伝えたい。

半分しか注がれていないグラスをみたいのなら、正確な読みをしその後正しいコールをしたDr. Huntを祝福したらいい。

Mark VosはヘッズアップでNam Leを負かしブレスレットを得た。テレビ放映された最後の2、3のハンドは決してよかったとは言えないが、2位につけた彼のゲームには敬意を表したい。将来、ファイナルテーブルで、Nam LeとMark Vosを何度も見ることになるだろう。もう一度この2人のヘッズアップになっても、私は驚かない。

彼らの特定のハンドのプレー方法を取り上げるとしても!インディアンの言い伝えでこういうものがある。象は歩きたいところを歩き、犬は自分の足にさえ吠える。

もう一つ前回の発言を訂正させて欲しい。Lee Nelsonからの引用で私は'ミクロの観察'と紹介したが、実際は'ミクロの表現'である。明らかにどんな認識をしていようと、どんな観察をしていようと動詞を名詞と入れ替えたときでさえ、そういったものにはサイズなどない。 どんな場面においても明らかではない情報を処理することを話している。昔に言われていたようなことだが、近代のゲームには直感的なアクションを説明しようとするとき、もっと有効的なレーベルが必要である。

Steve Wongがまたしても5Diamondでトーナメントを制した。おめでとう!

次回までPlay good そしてget lucky!

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