Anthony Holden著 Bigger Deal:ポーカーブームの1年

Anthony Holden著 Bigger Deal:ポーカーブームの1年 0001

Bigger Dealは1990年に発表されたAnthony HoldenのBig Dealの続編である。1冊目といえば、文字どおり何千人もの人がポーカープレイヤーになるきっかけとなったと評価している。17年たった今、Holdenは似たような本を出したが、そのシチュエーションは副題にあるとおり「ポーカーブームの中」である。さて、Bigger Dealについてはよい知らせと悪い知らせがある。

まず、Anthony Holdenはポーカーに限らず非常にエンターテイメント性のある文章が書ける。彼はシェイクスピア、ローレンス・オリヴィア、チャイコフスキー、ウェールズ皇太子らの伝記で文学的に評価されている。あなたがこれまで読んだ本とこれから読むであろう全てのポーカー関連書の中で、Bigger Dealは最高のものになるはずだ。

Bigger Dealの問題は、どうしてもBig Dealと比べられてしまうことだ。しかし、今日のポーカー界と80年代後半とはまったく違う。Big Dealの読者たちはほとんどメジャーなポーカートーナメントに行ったことはなかったし、もちろんワールドシリーズにも行ったことはない。今ではBigger Dealを手に取る誰もがHoldenの描く出来事のほとんど全てをテレビで見たことがある。私たちはみなChris Moneymakerや手元を映し出すカメラのこと、WPT、Jamie Gold 、Mike Matusowについて知っているし、多くの人はもうこの手の話にうんざりしてしまうだろう。私たちはすべにテレビで見てしまっているのだ。

私はこのレビューを読んでいる多くの人よりもこうしたことに飽き飽きしている。私はラスベガスに住み、この夏WSOPで行われる55個全てのイベントに参加するつもりだし、去年もそうした。私はHoldenが描くキャラクターやプレイヤーにあったし、筆者の視点から見ることができる。何が本当に起こったのか、また何が起こるのかを全て知っている。私は延々と続く倦怠感や、誰かがトーナメントでの体験について話すのを聞くことがすぐに古くなってしまうとわかっている。なので、こう感じるのは私だけかもしれないとも思う。しかし、友人が私にポーカーブームが始まり、自分がそのブームのいったんとなる前に読んだ1冊目の本を読み直すように薦めてくれた。

驚いたことに、Big Dealは未だにすばらしい本であった。新しいBigger Dealを読んだほうがいいのだろうか?さぁ、私にははっきりとはいえない。この2冊の本はそれぞれまったく異なるポーカーの時代を書いているのだから。重要なことはもしあなたが私たちの今日蔵裂いているメディアとかかわりの深い文化の中で、あるブームについてその最中に書くつもりなら、より深く掘り下げてここ数年テレビで再放送されていないことを見つけたほうがよい。Bigger Dealは私の期待したような「Bigger Deal」にはなっていなかった。

アマゾンでBig Dealを探すと、2つの本がセットで売られているとわかるだろう。どちらかを買うつもりなら、2冊一緒に買うことをおすすめしたい。ポーカーブームの前の視点を得てから、ブームの先端をさぐるべきだ。

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