MercierさんとSelbstさんのWSOPのブレスレットベットの5つの考え

MercierさんとSelbstさんのWSOPのブレスレットベットの5つの考え。
私が過去20年の間にジャーナリストとして1つ学んだことがあるとすれば、どんな話にも2つの側面があって真実はその2つの側面の間のどこかにあるということでしょう。
今回私は Jason Mercierさん と Vanessa Selbstさんの双方と2016年WSOPブレスレットの獲得数において交わされた交渉について話を伺ってきました。それは 2016年WSOP期間中にMercierさんが3つのブレスレットを獲得できるか否かという180/1の賭け率に対してMercierさんが1万ドルを賭けたということと、そこには間違いなくもう1つの側面があるということが事の発端です。
1. バハマのうららかな夜に起きた出来事
今年彼女はPokerStarsカリビアンアドベンチャーでDzmitry Urbanovichさんと飲んでいる時にこの夏のWSOPで3つのブレスレットを獲得できないであろうと200/1の賭け率に1万ドルを賭けました。翌日彼女は彼が若いうちにその偉業を達成する偉大なプレイヤーであることに気づき後悔と恥を胸に目を覚ましました。
2日後再び彼女は友達と少し飲み過ぎてしまったにも関わらず、Mercierさんと共有しているスポンサー主催の夕食にMercierさんも出席している中、後から姿を現しました。その時の状態を釈明してくれる一握りの証人がいると主張はしていますが、再び今度はMercierさんに対して同じ外馬の賭博交渉をしてしまいました。
翌日目を覚ましてMercierさんとの賭博交渉を思い出して、即時に解消を試みたものの、より後悔をするはめになってしまいました。例え彼女が酔っていて、解消も試みたので彼女は法的には賭けの束縛を受ける状態にはならないであろうと思っていても、実際の状況は何も変わりませんでした。そして2016年WSOPが始まる直前に謝罪の意味を込めて千ドルを渡して手を打とうしましたが、Mercierさんがそれには答えませんでした。
そもそもSelbstさんが賭博交渉をしていた時の状態が後に解消を求めてくるほど泥酔していたと彼は知らなかったとMercierさんは主張しています。MercierさんいわくSelbstさんは謝罪になるような解消の仕方はしなかっと言っています。数百ドル払えば後からでもま逃れるであろうと思いながら、どうせ3回も勝つことはないであろうと思っていたのでしょう。Mercierさんはそれを謝罪であるとは思わず、単なる挑発として感じました。
Mercierさんがこの夏の最初のブレスレットを獲得するまでは2人の間では何も交わされませんでした。
そしてその問題はソーシャルメディアで大きな問題へと発展していきました。
沢山の噂が流れる中Selbstさんは露出を半分以下に防ぐことができましたが、そこには2つの側面がありました。
Mercierさんが3つ目のブレスレットを獲得しようとしましが、簡単に解決されることではないでしょう。そして私の意見としては最終的には裁判で本当の真実を求めることになるのではないでしょうか。
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2. 伝説的な快挙
ブレスレットの賭博疑惑と法的議論は別として、2016年のWSOPでMercierさんの成果を振り返った時に、誰もがWSOP史上の偉業として認めるであろう。
Jeff Lisandroさんが1シーズンで3つのブレスレットをスタッドで勝ち取ったことや、Phil Iveyさんが2週間のうちにファイナルテーブルに5回も残っていたことを伝説的な快挙として皆が覚えているように。
Mercierさんは7日間のスパンで1万ドルのチャンピオンシップレベルのイベントで2回も優勝を飾り、準優勝も1回成し遂げました。まだこれから先も何が起きるか分からない中、この偉業は誰もが忘れないことになるでしょう。
3. 意欲あるもう1つの質問
先週もここに書いたように、Selbstさんが泥酔だったことを主張するのであればMercierさんに秘められた可能性を疑問視することは単に賭博交渉においてより良い金額を得る策略だったのではないかとも思われます。しかしそこにはもう1つの側面があるのではないかと私は思いました。
もしMercierさんがSelbstさんの泥酔状態を把握していた上で逆手をとって束縛を試みたのであれば、Selbstさんは手を引く権利を有することになる。
ブレスレットの数を争う行為や外馬の賭博交渉なんて友人同士がお互いにより高いハードルにチャレンジしているに過ぎないと皆共感できると私は思います。そのようなことができる人達はファンやコミュニティのために途方もない金額を賭けてプレス等に関心を集めさせています。
Mercierさんには泥酔状態のSelbstさんを介護しないといけない義務はありません。しかし、友人同士の間で交わされた賭博交渉であればもう少し多めに見てあげることも考えるべきだと私は思います。
4. Iveyさんは再びそこに上り詰めることはできないのか?
2015年WSOPに出場した数少ない貴重なイベントでPhil Iveyさんから話を伺うチャンスがありました。ここ最近は世界中の高額なキャッシュゲームを優先してきた彼ですが、WSOPのブレスレットと名誉、そして偉大なる伝説は彼にとってまだ重要なのかを尋ねてみました。すると彼は重要であることを明かしてくれました。しかし前年度から彼が勝つか否かに対して交渉してくれるギャンブラーがいなくなってしまったため、沢山のイベントに出場する意欲につなげられなかったと彼は言っています。コミュニティはより賢くなり、抜け目のないギャンブラーはもはや彼の反目に賭けることはできませんでした。
Mercierさんが今年2つ目のブレスレットを獲得した時に噂では7桁にも及ぶ収入が入ってきていたと言われていますが、私は彼がIveyさんと同じような状況に陥ってしまうのではないかと忠告しました。すると彼はまだ彼の反目に賭けるギャンブラーがいると主張しました。もし実際にそこにMercierさんの反目に賭けるギャンブラーが未だにいるのであれば、もしかしたら少し衰えたIveyさんの反目にも再び賭けてくるギャンブラーが現れるチャンスが訪れるかもしれません。
ポーカーやワイルドなギャンブルのファンとして、いつかこの2人がポーカー界の殿堂入りを果たして、今後の発展のためにブレスレットや高額を賭けて勝負する場面を見てみたいと思います。
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5. 最大の敗者は誰だ?
MercierさんとSelbstさんの交渉のおかげで見失われてしまっているこの夏最大の敗者はドイツの神童Fedor Holzさんであるように見えるということです。
彼はPokerNewsのRemko RinkemaにMercierさんが最初のブレスレットを獲得した時に20万ドル負けたことを認めました。そして2つ目のブレスレットを獲得した時にはその倍もしくはそれ以上の負債を負い、万が一3つ目のブレスレットを獲得するとなると最大180万ドルの負債を負う可能性もまだ残っています。
Holzさんに情を沸かす必要はありません。彼のこの夏の目標はMercierさんに支払わなくてはならない金額以上を稼ぐと目指しているからです。彼はこの夏既にARIAのハイローラーイベントにて5つの好成績を残し、4つの準優勝を飾っています。彼の獲得総額は500万ドルにも及びどれだけMercierさんに持って行かれようと赤に陥ることはないと言われています。
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