Hold’em with Holloway, Vol. 63: もし、WSOPのノーベンバーナインの誰かが死んでしまったらチップはどうなる?

Hold’em with Holloway, Vol. 63: What Would Happen to a Chip Stack If a November Niner Died?

Sharelines

  • トーナメントで何か"緊急事態"が起きた時、"代打ち"は認められるべきか?

少し前に、興味深い状況が起きました。
Katrina Shearyさんはオージーミリオンズ2016のイベント#1:$1150ノーリミットホールデムで38500チップを獲得してDay1を終えました。
妊娠後期であった彼女は帰宅し、翌日、予定日よりも1ヶ月も早く産気づきました(可愛らしい男の子を出産しました)。

そのため彼女は翌日にプレイすることが出来ず、彼女の夫であるPeter Shearyさん(同イベントでプレイしていない)が彼女の替わりにプレイしました。「代打ち」はクラウンカジノで公式に認められたルールです。

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ルール要約
2.13 トーナメントディレクターの裁量で、トーナメント参加者はルール2.2節に従って、代わりに参加させたい者にトーナメントへの参加証明をさせることでそれぞれのエントリーをまだトーナメントに参加していない他者に移譲することが出来る。
2.13.1 その場合、トーナメントへの参加権は移譲され、移譲されたものは本来の参加者の代わりとしてプレイし、そのチップを引き継いでプレイ出来る。

Peter Shearyさんはイベントを25位で終え、$6495を手にしました。

ルールで認められている一方、この状況は代理を認めているということへの驚きとともに、ポーカーコミュニティでちょっとした議論を巻き起こしました。その中でもAllen KesslerさんはTwoPlusTwoフォーラムのスレッドを作り議論しています。

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Peter Sheary

スレッド内では大したことではないと考えている人々と、彼女は締め出されるべきだと考えている人々とに分かれているようでした。この状況、プレイヤーがプレイを続行できなくたったいう点では前例がないわけではありません。ある年のWSOPで、“Miami” John Cernutoさんはイベント中にテーブルで昏倒し、プレイの続行は不可能となりました。1990年にはStu Ungarさんがメインイベントでチップを袋詰めにした後、薬物の過剰摂取によって昏倒しています。

どちらの場合もプレイヤーのスタックはなくなりました。面白いことにUngarさんはたくさんのチップを持っていたので、彼の空席は最終的に9位でトーナメントを終えたのです。

議論の余地はありますが、オーストラリアでの状況はルールで認められていますし、トーナメント関係者がShearyさんの夫を代理として認めたことは最良の選択でした。
しかし世界でもっとも有名なトーナメントディレクターはどのように考えているのでしょうか?

「私は悪者になるつもりはありませんが、プレイヤーがトーナメントを最後までプレイすることが出来ない場合はチップを没収すべきと思っています」と、アメリカンポーカーアワードにノミネートされたMatt Savage氏は語りました。
「まだチップも残っており入賞する可能性も十分にあります。でも、なぜトーナメントでプレイしている夫は病院で彼の妻や新しい子と一緒にいてやらないのでしょうか?」

同様に、ハリウッドポーカーオープンのトーナメントディレクターであるBill Bruce氏もMatt Savage氏に賛成しています。

「どんな理由であれ、プレイヤーがプレイを続行できなくなった場合、そのチップはブラインドアウトされるべきです。どんな理由があろうとも問題はついて回ります。産気づくことは十分に予見し得ることですし、そのリスクも計算できていたはずなんです」
またこのようなルールが巻き起こすであろう問題についても述べています。

「健康上の理由によってテーブルを去らねばならない彼女のために特例を作るとしたら、他にどんな健康上の理由なら認められるのでしょうか?
心臓発作?肺炎?骨折?入院が必要なくらいの片頭痛?重度の恐怖症?配偶者の死?親の死?子の死?叔父の死?いとこ?義理の姉妹?
もうわかりますよね? もしいずれかを許可するとしたらどこで線引きしますか?誰がそれを審査しますか?その審査には医師免許が必要ですか?」

ポーカーニュース・インタビュアーSarah Herringがオージーミリオンズの状況について、Bruce氏の懸念を何人かの人々にインタビューしました。ご覧ください。

もし、WSOPのノーベンバーナインの誰かが死んでしまったらチップはどうなる?

確かにこのような状況の中でも極端な例ですので、WSOPの広報活動を行っている副社長であるSeth Palansky氏に接触することにしました。彼の見解はこうです。

*注釈
ノーベンバーナインとはWSOPメインイベントのファイナリストで、7月中旬頃まで残り9人までプレイし、ファイナルテーブルは11月初旬頃に再開される

「私たちには本当に明確なルールがあります。(1)プレイヤーの代理は認めない。登録されたプレイヤーだけがイベントでプレイできる。そして(2)プレイを続行できなくなったいずれのプレイヤーも不在である間チップは没収される。

トーナメントの完全性とすべての参加者のために、曖昧な状況の発生や悪用を可能にしないようルールに例外を設けないことが重要です。

ノーベンバーナインとて例外ではありません。この夏のトーナメントに参加するプレイヤーも同じルールのもとに開始し、プレイしてもらいます。

オーストラリアで起こった状況には同情しますが、このような困難なシチュエーションでも我々は我々のルールに従います」

今週のコラムからは以下の教訓が得られます-オーストラリアでプレイしている時を除いて、プレイを続行できなくなった場合チップは没収されるでしょう。

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