Hold’em with Holloway, Vol. 64: これはオールイン扱い?

Christoph Vogelsang

Sharelines

  • トーナメントやリングでも起こりえる状況です。この状況は、オールイン扱いにすべきなのでしょうか?

私はしばしば掘り下げるだけの価値があるトーナメントでの奇妙な状況に立ち会うことがあります。
信じられないようでしたら先週のコラムをご覧ください。
さらにプレイヤーを彼らが遭遇するかもしれない様々なシナリオに慣れ親しませるだけでなく、イベント主催者を教育するためにも、私はそのような状況を調査します。

今週私は2016 PokerStars Caribbean Adventure $100,000 Super High Rollerで当たり障りのないハンドを目にしました。
これはLevel 4 (1,000/2,000/300)で、オンラインのスターChristoph “Tight-Man1” Vogelsangさん(写真上)と、Global Poker Indexの2015年最優秀プレイヤーであるByron Kavermanさんとの間で起こったのです。

Vogelsangさんがハイジャックから5200にレイズし、カットオフからKavermanさんが少し時間を使って13500にスリーベットすることから始まりました。
ボタンと2人のブラインドは全員フォールド、Vogelsangさんは2分ほど考えて38500にフォーベット、そしてKavermanさんは同じくらいの時間を使ってからコールしました。

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Vogelsang and Kaverman.

フロップの{q-Clubs}{q-Diamonds}{6-Hearts}を見て、Vogelsangさんはしばらく考えた後28000をベット、そしてKavermanさんはじっくり考えてコールしました。
それぞれが決断を下す時間は増加の一途をたどりました。
例えば両名ともにターンの{8-Hearts}ではチェックしましたが、それぞれ90秒以上を費やしたのです。

そしてリバーの{3-Diamonds}でボードが完成した時、Vogelsangさんは2分ほど考えてチェック、Kavermanさんは同じくらいの時間をかけてから107000をベットしました。
それからVogelsangさんはしばらく考えた後、たった1枚のチップ — 自分のカードの上に乗せたT100 — 以外を全て積み重ねて突き出し130400へとチェックレイズオールインしたのです。

ディーラーは残ったT100も出すように指示し、合計は130500となりました。
Kavermanさんは1分ほどかけてコールし、Vogelsangさんは{a-Clubs}{a-Hearts}を開きました。
Kavermanさんは自分のハンドにショックを受けつつもポットが相手に渡される前に{k-Spades}{k-Clubs}を見せたのでした。

手はごく標準的なものでしたが、たった1枚のチップについては驚かざるを得ませんでした。
Vogelsangさんはオールインを宣言しませんでしたし、前に出したチップの量はルール的にレイズするのに十分な量も無かったのです。
Kavermanさんが主張したならこれはジャストコールとなったのでしょうか?

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Luca Vivaldi

私はトーナメントディレクターであるLuca Vivaldi氏にこの件を尋ねたところ、Vogelsangさんがオールインしようとしたことは明らかであり、行動も一貫したものであったと彼は説明してくれました。
ゲームの完全性に基づくルーリングには大賛成ですし、あの状況を判定するのに正しい方法であったと思います。

多くのカジノではルールに対して厳格であり、(常々辟易してはいるのですが)判定を下す時に柔軟性などありません。
ではこのような状況が他のどこかで発生した場合はどうなるのでしょうか?
他のトーナメントディレクターはどのように判定するのでしょうか?

”私ならあれはレイズオールインであるとみなします”と有名なトーナメントディレクターMatt Savage氏は語ってくれました。
”カードキャップとして使っているたった1枚のチップでアクションを変えることなどありません。”

同様に、Hollywood Poker OpenのトーナメントディレクターBill Bruce氏も自身のツアーで発生した状況で同じ結論に達したと言います。

”彼がオールインしようとしていたことは明白です”とBruce氏は説明してくれました。
”どんな決断を下そうと彼は意図せぬマックなどの要素から自身のカードを守るためにチップを置いていただけだということです。
私がオールインと声に出したとしても実際にオールインする時には同じようなことをします。
ディーラーが誤ってオールインハンドを回収してしまうといったこと — カードが無いプレイヤーには選択肢が無いというシナリオ — は年間を通して様々な状況で見かけられますし、彼の行いは不合理ではないと思います。
とにかく彼がオールインしようとしていることは明らかです。”

Kavermanさんの立場であったなら大きな物議を醸したであろうプレイヤーを何人か知っていますし、恐らく技術的にはルールの範囲内なのでしょうが、腑に落ちないところもあるのでしょう。
最小単位のチップ1枚だけをカードプロテクターとして残してオールインしているこの状況では、レイズするために十分な額ではないもののほとんどのトーナメントディレクターは賛同するでしょう — 即ち、そのプレイヤーはオールインしようとしているのだと。

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