ポーカー、ゆく年くる年

ポーカー、ゆく年くる年 0001

2006年もあっという間に過ぎ去っていった。時の経過は年々速く感じられるばかりで、それだけ速く歳を重ねているということにもなる。個人的に、06年はいいことも悪いことも含め、盛りだくさんな年だったと振り返っている。

昨年のハイライトと言えば、ワールドシリーズの初日に行われた賞金1億円トーナメントだ。WPTの解説を務めるMike Sextonが見事に優勝を収めたが、ファイナルテーブルはFull TiltメンバーのMike Matsow、Gus Hansen、Chris "Jesus" Ferguson。そしてDaniel Negreanuらと豪華すぎる顔ぶれだった。

Mike SextonとDaniel Negreanuのヘッズアップまでにかかった時間は10時間。そしてそこからさらに5時間もが費やされた。チップリーダーが入れ替わることしばし、長時間のプレイでプレイヤーはもちろん、大会運営スタッフ、観衆の気力、体力は限界に達しようとしていた。最後にSextonが優勝を飾り、彼は寛大な心で賞金の半分、50万ドル(約6000万円)をチャリティーとして寄付した。こうして大会史上最大のプレイヤー数を誇った2006年ワールドシリーズオブポーカーが開幕したのだった。

そのワールドシリーズオブポーカーから5ヶ月が経ち、いまだに思うこと。Jamie Goldのメインイベント制覇が果たして良かったのか悪かったのか?ということである。優勝賞金14億円の分配を巡って、訴訟問題を抱えていることも頭をかすめるが、大会後Goldをトーナメントで見かけることがない。何人かの歴代チャンピオンは、大会後も頻繁にビックトーナメントに参加、再度優勝を果たしその力を証明した。Goldが不慮に父親の死を迎えるなど、厳しい状況に置かれていることは確かだろうが、このまま勝ち逃げをしてしまわないかどうかが気にかかる。

そして、昨年の一大ニュースと言えば、やはりアメリカのオンラインギャンブル禁止法だ。Bill First氏が施行にこぎつけたこの法案は、ポーカー界を一変してしまう予感さえした。しかし、業界全体が少しずつその対応舵取りを行い、今では安定期を迎えたと言っていいだろう。同法案が可決され、業界が一丸となったあの瞬間は今でも記憶に新しい。

昨年を踏まえ、2007年のオンラインポーカー界は最初の3ヶ月がキーとなると一部では言われている。アラン・パーソンズ・プロジェクトでは、"ゲームピープルに遊びを"や"我々はどこへ行ってしまうのか?"などのスローガンが掲げられた。個人的には、法の施行までの時限設定、270日が延長されるのではないか?と密かに期待している。法の施行までの様々な調整を考慮すると、270日はあまりにも短すぎるという判断からだ。

また、オンラインポーカーやゲームの存在意義に見直しが入り、法の施行がペンディングされる可能性だってあり得る。なぜなら、昨年のアメリカ総選挙で共和党は惨敗。各方面で見直しが起こることは容易に想像できる。その調整が長引き、今年の年末時期はいまだクリアなイメージがオンラインポーカーに持てていないことだってあり得ると思っている。

ポーカーブームによって、プレイも多様化した。古いと言われればそれまでだが、個人的には昔のように紳士的にプレイを楽しむスタイルの復活を願っている。賞金額の上昇傾向を見ると、紳士的にプレイするなんてというのは同感ではあるが、最低限のエチケット、スポーツマンシップは大事にして欲しい。

オンラインポーカーは今後も間違いなく成長を続けいく業界である。トーナメントでは今後もプレイするプロプレイヤーが増えるだろう。そしてプロのスターダムに駆け上がる未だ無名のプレイヤーも現れる。今年のワールドシリーズオブポーカー、メインイベントでは昨年の8773人から大幅に減少すると言われている。しかし、Chris Moneymakerが誕生した規模は十分に確保できる見通しで、まだまだ夢に終わりはない。。

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