ポケットエースのジレンマ

ポケットエースのジレンマ 0001

テキサスホールデムにおいて夢のような手札といえば、それはもちろんポケットエースだ。アメリカンエアラインもしくはナッツ、などお好きなように呼んでもらいたい。しかし、ポケットエースが初手でくる確立といえば220ハンドで1度だけだ。実際には、この確率よりももっと頻繁に来るかもしれないし、運が悪ければ220ハンドでも1度も来ないかもしれない。

経験の少ないプレイヤーほど時々致命的なミスを犯す。どんなに優れたプロプレイヤーだとしても同様だ。ポケットエースが初手で来た時、ノーリミットホールデムでまず思う事といえば、チップをセンターへと押し出す事だろう。ここでよく考えなければならない事がある。それをこれから説明しようと思う。

オンライン、オンランドのライブゲーム、トーナメントゲームに限らず、目的はいかに自分のハンドで利益を大きくするかだ。もしあなたが、ポケットエースや絵札のペアですぐオールインするタイプのプレイヤーであれば、大きなポットを取れる絶好の機会を、多く逃してしまっていると言ってよい。それからポケットエースの時、この事実を知っていなければならない。それは、弱い手札に逆転されて、ある程度のポット、もしくは全てを失う事が有るかもしれないという事だ。

それではゲームの理論から考えてみよう。もしあなたがアーリーポジションでポケットエース時、レイズから入ったとしよう。このレイズにコールされる手札といえば、絵札のペア、AKもしくはAQといった所であろうか。しかし、あなたはすでにエースを2枚持っているのだからAK、AQの可能性は低い。つまり可能性の高い手札は絵札のペアである。もしくは相手がラージスタックかマニアックプレーヤーの場合、ポケットペア、もしくはスーテッドコネクター、スーテッドかもしれない。あなたがポケットエースの時、他のプレイヤーにはコールして欲しく、欲を言えばリレイズして欲しい状況だ。

ミドルからレイトポジションの場合は、疑問の余地なくリレイズするべきだ。その時、あなたはアーリーからのコーラーやレイザーがさらにリレイズしてくることが好ましい状況である。もしあなたがアーリーからのレイズにコールしたとすれば、負けることも予想しなければならない。初手ではもちろんベストハンドであったとしても、相手をリレイズでフォールドさせなかったという事は、より強い手札が出来る機会を相手に与えてしまっている事になる。

最近のトーナメントの終盤での例を挙げてみる事にしよう。その時、私はカットオフ(ボタンの1つ手前)で、チップに余裕のある状態であった。そして別のテーブルから移って来たばかりで、他のプレイヤーのプレースタイルが何も解らなかった。アーリーポジションからレイズが入りそのあと、5人がコールした。私のハンドはポケットエースだった。ここでコールすることはトラブルに巻き込まれるだけである。だから、私がしたアクションはリレイズオールインだ。このアクションで6人のうちアクティブプレイヤーを2人まで減らすことができた。1人がAKで、もうひとりがJxだったと思う。結局トリプルアップすることが出来た。

しかし、リミットゲームではまったく違ったものとなる。ノーリミットのように自分の手札を守ることが出来ない。つまり劣った手札にも逆転される可能性が高いという事だ。初めに言ったようにノーリミットでも当てはまる事ではある。ポケットエースは、リミットでも他のプレイヤーにコールして欲しい状況だ。願わくばリレイズして欲しい状況だ。そこからさらにあなたはリレイズ出来る。しかしよく相手を観察し、辛いであろうがポケットエースを捨てる事を考えなければならない時もある。

残念ながら多くの人がプレーしたがらないゲームというのがポーカーだ。その原因は、多くのプレイヤーは自分の利益を大きくする事よりも、オールインして残りのプレイヤーを初手の段階でフォールドさせてしまう事にある。このアクションはトーナメントの終盤では正しい戦術かもしれないが、勝つ為に戦っている時に、特に序盤ではまったく役に立たないアクションだろう。ポーカーをプレーするならば、あなたがナッツ、すなわちポケットエースをもっている時は、他のプレイヤーが参加している状態で大きなポットを取る事が重要だ。そしてもちろんアンラッキーな事への心構えもしておくことだ。あなたがポーカーで、初手でポケットエースの時、期待する事というのは、もっとも利益を大きくする事だ。少なくとも、初手では間違いなくベストハンドなのだから。

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