"エース"が語る(2):トーナメントでのオールイン

"エース"が語る(2):トーナメントでのオールイン 0001

前回の記事では、ライブゲームにおける早い段階でのオールインの賛否について述べた。前回は私が好むライブゲーム(特にポットリミットオマハ)におけるオールインプレーのメリットについてでしたが、それは、私自身がショートスタックの状態でオールインするプレーヤーだからで、この戦略はワンハンドで相手を飛ばす事が出来るようなラージスタックとは、対照的なものだと言う事が伝えられたと思う。

早い段階でオールインするアクションは、ライブゲームよりもトーナメントにおいて際立つものとなる。。トーナメントにおいて、若いプレーヤーは、熟練者のようなプレーはしない(つまり、リバーまでの全ての場面において、標準的なベット、レイズ、、オーバーベット、そしてオールインの決断をするということだ。)この若く新しいタイプのプレーヤーは違った考え方を持っている。彼らは、状況が合っていると判断しさえすれば、すぐにオールインする。熟考するということはない。下手に悩むこともないし、オールインすることで、相手に度々プレッシャーを与える。今回は、最も人気のあるノーリミットホールデムトーナメントのオールイン戦略の賛否について述べていきたい。

*オールイン: 欠点

早い段階でのオールインの戦略を用いるプレーヤーは、フリーズアウトのトーナメントにおいては、かなりばかげているといえる。ブラインドが平均チップ量に比べて小さい場合には、オールインするのは明らかにおかしい。もしそういうプレーヤーの相手が、本当のまぬけでなければ、たとえ3,4回続けてスチールに成功したところで、チップ量が決して増えていかないことはわかっている。だから相手は非常に良い手札の時だけしか、コールしないであろう(それはおそらくポケットエースだ、こういう状況では、KK、QQ、AKといった手札ではコールしないかもしれない。KK、QQ は、Aがボードに出ることでトーナメントから去りたくはないからである。)だから、おそらく2,3回はオールインでスチール出来るが、もしコールされたとしたら、全てのスタックをとんでもない危険にさらす事になるであろう。トーナメントをプレーする上で、楽観的な方法でないことは明らかです。

もしあなたがよくオールインするタイプのプレーヤーだとしたら、相手はそれに適応してきます。相手はあなたをワンハンドで負かす機会を狙い始め、つまりダブルアップするのに有利な状況を得ようとしてくるわけです。もちろん、あなた自身がそのパターンを知っていて、相手があなたを罠にはめようとしている時に適切に対処できるのであれば、さほど問題を引き起こすことにはなりませんが、しかし、よくオールインするということは、その対処ができていないということだから、遅かれ早かれ、優れたプレーヤーによって張られた罠にはまるでしょう。

トーナメントの勝利の戦略は、ローリスクでチップを増やしていくことです。例えば、相手に役のないことを読んで小さなポットを取っていく事。よくポットに対してオーバーベットするプレーヤーは、コールされたら、そのトーナメントから去る事がおおいです。逆に、そういうベットの時に勝ったとすれば、実質上それはもっと低いベットでも勝ったということでもある。非常に優れたトーナメントプレーヤーは、相手がたいした手札を持っていないことを読んで、ベットする。もしそれがコールされたら、そのハンドはあきらめて次のチャンスを狙う。オーバーベットなどの戦略は、プロの用いる戦略とは違うものなのです。

早い段階でオールインすることは、相手のチェック / ベット / その他の傾向 /の癖などを読み取る機会を失っています。優れたプレーヤーならば、出来る限り多くの決断をしたいはずで、相手にも、より多くの決断をしてもらいたいはずです。状況が合っているからといって、すぐにオールインすることで、もっと機会を待てば、もしくは少なくベットすれば得られたであろう相手の情報やその後の為の利点を失う。

オールイン: 利点

上記の場合、アグレッシブに"早い段階でオールインを多用する"戦略は単に悪いものであるかのように思える。しかし、そうとも限らない。なぜなら、この戦略は利点もあるからだ。

プロプレーヤーに途中でフォールドさせられる事がない。あまり優れたプレーヤーではないという場合、オールオアナッシングのプレースタイルをする事で相手は敬遠します。その理由は単純だ、これは、上級プレーヤーは普通、オールインにコールすることを嫌うという事実があるからで、確率的には低くとも、ワンハンドでトーナメントから去らなければならない危険があるからです。オールインに対して安心してコールできる手札はそうあるものではない(AKだとしてもランダムハンドにはかなりの確立で負けてしまう)。この事実をもとにして、あなたより優れたスキルのある相手と対抗するのに、オールインが素晴らしい戦略であるということは明らかである。

もし幸運にも、不利な状況だったとしても1,2回ポットを取れば、そのトーナメントにおいてチップリーダーになるかもしれない。そのチップ量を利用して相手を苦しめることができれば、相手はあなたを敬遠するかもしれない。モンスターハンドに運悪く出くわさなければ、そのトーナメントで勝つ可能性もある。たとえ相手が優れたプレーヤーであったとしても...

もしプロが勧めているようなベットやレイズをするスタイルをいつも取っているならば、(例えば、レイズならビッグブラインドの3,4倍で、フロップ以降はポットよりいくらか少ないベットをする等)遅かれ早かれ、相手は、あなたのレイズにリレイズしてくるでしょう。あなたは本来のベットの意味する強さのハンドでない場合、すぐにフォールドするような状況になるでしょう、又ベストハンドをフォールドしてしまうこともあるでしょう。相手がどんな手札でリレイズしてきたとしても、相手はそのリレイズに対して、あなたが耐えられないことがわかっているのです。もし初めにオールインすれば、相手は今述べたような'リレイズ' や 'ブラフ'のアクションはできません。相手にあるアクションはたった一つ...そう、コールだけ。あとはリバーの時点でベストハンドであることを願だけだが、コールできる手札はごくわずかでしかない。

最後にトーナメントにおいては、上位3位に入るのはアグレッシブプレーヤーが多い。特にストラクチャーが早く上がり、1ラウンドの時間が短いようなトーナメントではさらにその傾向が強いです。勝ち越し良い結果をもたらすには1、2回は運に恵まれなければならないかもしれない、だが、それが早い段階でオールインをすることを意味しているのではない。ターンやリバーでフォールドさせられることを避け戦術として用いるということだ。

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